メモ

ひょんな思い付きで自らの失敗を全世界に晒す結論に至りました。

社会人とコンタクトをとりたい

親・親戚への「OB訪問」を通して、社会人との仕事の話が楽しくなってきた。次は、自分から社会人を訪ねて話を聞きにいってみよう。
 と意気込んでみたが、すぐカベに行き当たった。
 
大学に入ってからしてきたことと言えば、中国語の勉強と三国無双とバイオハザードくらいだ。当然、社会人の知り合いなどいない(そもそも、だから親の話を聞いたのだ)。
 

まず、社会人の連絡先を手に入れなければ。
 

他に当てもないので、まず大学の就職課に行ってみた。そこには、過去の卒業生の勤務先が書かれたリストが置かれていた。
 
マスコミ、メーカー、商社…そしてそれ以外のよくわからない業界までいろいろある。
 
僕は「○○業界に死んでも行きたい」という考えはない。いや、業界を絞れるほど仕事のことも企業のことも知らないという表現がより正確だ。
 
だから、知っている会社からも知らない会社からもまんべんなく、十人以上のOBを選んでみた。
 

受付で「この十数人の連絡先を教えてほしい」というと、就職担当の職員が「何だこいつは?」という怪訝な顔をした。
 
就職課の他には、大学の教授に「OBで○○の会社で働いている人はいないか?」と紹介をお願いした。
 
また、僕の場合は幸いなことに、同期入学の友人がすでに就職活動を終えていたので、内定先の先輩社員や、就職活動で出会った「学生でも気軽に会っていただける社会人」を教えてもらうことができた。
 

合同説明会や就職イベントで交換した人事採用担当の名刺を探して、現場の社員に会わせていただけないか、お願いの連絡もしてみることにした。
 
こうして社会人の連絡先を手に入れたところで、さっそく何人かにOB訪問をお願いするメールを送ってみた。 
 
ところが、返事が来ない。また、返事が来ても訪問をお断りされるケースもあった。
 
就職課に掲示していた件はともかく、教授や知り合いからの紹介でもダメなのか…どうしていいのか分からなくなってしまった。
 
そんな時、ある非常勤講師の方からメールが来た。
 
その方は定年近い年齢の先生なのだが、総合商社やJETROでの勤務を経験した後、自分の会社を立ち上げたという、僕の大学には珍しい民間企業経験のある先生だった。
 
僕は以前、先生にも訪問の時間をいただけないか頼んでいた。先生は僕のメールを見るに見かねて返信をくださったのだ。
 
先生曰く「このメールでは、相手はお前の訪問を受けるべきか否か判断できない。」
 
「社会人に時間をいただくときは、気をつけないといけないことがある。
 自分の立場を明確にする。
 訪問の目的を明確にする。
 当日の相手への期待、お願いしたいことも明確にする。
 訪問したい日程候補、訪問の時間を提案する。
 忙しい中、相手の時間を割いていただいていることに感謝・配慮する。
 
お前のメールには、ただ会って話をしたいということしか書いていない。何のために話を聞いて、相手にどんなことを聞きたいと思っているのかが全く分からない。相手は会うべきかどうか決められないよ。」
 
なるほど、たしかに会いたいということばかりが先行し、相手のことを全く考えられていなかった。
 
そこで、次からは先生に教わったことに気をつけてメールを打つようにした。
 
すると、返事がくるようになった。
返事のないケースももちろんあったが、ご縁がなかったと割り切るようにしていた。
 
 ☆ ☆ ☆
 
 【OB訪問をお願いする社会人がいない!という人に】
 ・志望業界以外のOB訪問してはいけないという思い込みを捨てる
 
 ・社会人の連絡先を手に入れるには:
 →就職課、ゼミの教授へ紹介をお願いする
 →同期、友人、知り合いへ紹介をお願いする
 →これまで就職イベントなどで出会った社会人に紹介をお願いする
 
 ・お願いする際には:
 →自分の立場・訪問の目的を明確にする
 →当日の相手への期待、お願いしたいことも明確にする
 →訪問したい日程候補、訪問の時間を提案する
 →忙しい中、時間を割いていただいていることに感謝・配慮する
 (言葉遣いなどはもちろん、気持ちが大事)